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あっという間に時間は過ぎ昼休みになる。

教室を出て少しすれば数人に囲まれる黎。

あれだけ注意しときながら
自分がその状況に置かれていた。


囲まれた黎は少女達に
静かな所へ連れて行かれる。

すると、数える程だった人数が急に増えた。




黎「何、1人に対してこの人数??」(笑


「笑っていられるのも今のうちよ」

「自分の置かれてる状況分かってんの??」




リーダー格らしい人物がクスクスと笑う。

言いたいことは大体予想が出来た。




「アンタ達、目障りなのよ」

「そーよ、そーよ!!」




そんなことを言う為だけに呼び出された黎は怠そうにする。




黎「そんなこと言われたって知るかよ」


「言い訳なんて聞きたくないのよ!!」



バシッ



怒鳴り声のように強い口調。

その勢いで黎の頬を平手で叩く。

呆気に取られているとあれが合図だったみたいに
少女達は彼女に襲いかかっていた。


気が済むまで彼女を痛め付けた少女達は
ぞろぞろとこの場から離れて行く。

姿が見えなくなったのを確認すると
何もなかったように立ち上がる。




黎「あーあ、痛かった」




パンパンと砂を払いながら口にする黎だが平然としている。

不意を突かれたにもかかわらず何発か
躱(カワ)した為それほど痛みを感じていないのだ。


教室に戻るのも面倒になった黎は
今は誰も居ないであろう部室へと向かう。

思った通り部室は開いており
その上、誰も居ない。


高そうなソファーに近付くと俯せに横になる。

それはフカフカで心地好く
いつの間にか眠りにつく黎だった。



 
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