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あの後、気を失ったように倒れた黎。

それを彼が保健室まで運んで来てくれたのだ。




黎「・・・・・・・」

「いーよ、礼なんて
因に俺は桜井捺叶(サクライナツト)、よろしくな」




黎の手を強引に掴みながらそう自己紹介をする。

すると用が無くなったのか"じゃぁな〜"と右手を振り去って行く。

彼の右手は包帯が巻いていおり
それを目にした黎はは少し胸が痛くなった。


彼が出て行くと入れ替りに蝶花が入って来た。




紅心「蝶花、大丈夫??」

蝶花「なんとか・・・・」


黎「つか、宝美のヤツは??」


蝶花「屋上・・・・
後から、来る」




そう言っていたにも関わらず
もう戻って来たのか扉が開く音がした。

姿を見れば予想通り。




宝美「あ!!黎、もう大丈夫なの!?」

黎「五月蠅い、黙れ、迷惑だ」


宝美「黎が苛めるぅ〜」(泣

紅心「はい、はい」(汗




紅心に抱き付いて本気で泣く宝美。

すると黎は面倒臭そうに謝った。




黎「あのなぁ宝美、蝶花もだけど
あんまり1人で行動すんな」

蝶花「何で??」


黎「一応、周りは敵だらけなんだ」

紅心「1人で歩いてたら後からブスッて刺されるかもね」(黒笑


宝美「それ、笑えないよ・・・」(汗


黎「兎に角だ、なるべく1人になるな」




念を入れるように"分ったな"と付け加える黎。

分かってはいるものの気のない返事をする3人。

黎もだろうけど危機感なんて
これっぽっちも持っていない。

今までにこんな状況は何度もあったのだから・・・・・。



 
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