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休み明けの初日。

部活へ行かなかったことを
根に持っているのか彼等の視線が痛い。


それに加えて下駄箱はカラッポ。

クスクスと笑っているそこら辺の女子の仕業だろうと考える彼女達。

女子達を相手にするのも面倒なので
紅心は腹黒いオーラを出し黎は下駄箱を殴りヘコまし威嚇する。

そうすれば余裕な表情も一変して青ざめ
その場からそそくさと立ち去る。




蝶花「スリッパ・・・」

紅心「そうね、借りに行きましょうか」




4人は職員室へと向いスリッパを借りることに。

近くにいた先生に多少からかわれるも
無視してその場を離れた。


紅心と宝美の教室の前
ドアを開ければ冷たい視線
同時にヒソヒソ声まで聞える。


黎と蝶花は教室に入れば
辺りは静まり返り
誰も目を合わさない。



ついこの間まで話していたのに
もう扱い方が荒くなっている。


今まで使っていた玩具を簡単に捨ててしまうように。




何度も目にして来た光景

飽きれるほど否定された存在

世界が180度変っても

変わらない扱い



それは分かっていた



でも、この世界に来て

思い出してはいけない記憶があることを

知らなかった



彼女達の机の上にある花瓶に
添えてある彼岸の花を見るまでは・・・・。



 
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