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保健室前へと着いた彼女は
ノックもなしに勢いよく扉を開ける。




「もうちょっと静かに開けてもらえるかしら??」

紅心「ハァッ・・・ハァッ・・・・先生ッ!!
誰か運ばれて来たって本当!?」

「えぇ、確か・・・・鮎川さんだったわ
貴女と同じ日に転校して来た子よ」

紅心「!!?」



「紅心・・・・??」

紅心「宝美!?」




カーテン越しから聞き慣れた声が聞える。

バッとカーテンを開ければそこには宝美が居た。

彼女の姿を見て安心したのかペタンとその場に座り込む。




紅心「よかった・・・・



「他人の心配より自分の心配したら??」


紅心「え??」


「貴女も膝、壊してるんでしょ??」

紅心「!!?」



「私の目は誤魔化せないわよ」




彼女達の膝は赤く腫れたようになっていたのだ。

それに気付いたのは保健の先生だけ。


先生は言いながら氷嚢を渡す。

それを素直に受け取る紅心。

宝美の方はもう赤味は引いていた。




紅心「先生、この事は誰にも言わないで
特にテニス部には・・・・・」


「どうしてかしら??」

紅心「テニスには一切関わりを持ちたくないの」


「へぇ〜、分かったわ」

「「本当!?」」


「ただし、私の質問に答えてくれたらね」



 
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