「お前等、帰る訳じゃねぇよな??」
「「!!?」」
声を掛けられたかと思えばそれは彼等で後にも居た。
言わば挟み撃ちにされた。
蝶花が見た人影は彼等だったのだ。
黎「テメェーには関係ねぇーだろ」
「約束、破んのか??」
黎「約束??
ンなもんした覚えがねぇーんだけど」
紅心「そうよ、"分った"なんて一言も言ってないわ」
「だからって急いで帰らなくてもいいんじゃないですか??」
蝶花「帰るから、退いて」
跡「待ちやがれ」
前へと進むとまた朝と同じ人に掴まれ
そしてまた彼は同じようになる。
黎「だから蝶花に気安く触んなっつってんだろ!?」
「っ!!」
「「跡部!?」」
紅心「黎、走るわよ」
黎「おぅ!!」
走り出した彼女達は校門を出ると二手に別れる。
勿論、クラスと同じ別れ方で。
そして出遅れた彼等もその後を追う。
ある2人を除いて・・・・。
「行かなくていいんですか??忍足さん」
「俺はあんな奴等どーでもえぇねん
自分こそ何でここに居るん??」
「そんな暇があるなら練習していた方がいいですよ」
「ククッ、日吉らしいわ」
言いながら忍足と日吉と呼ばれた2人はコートへと向う。
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