パコーン
パコーン
微かに聞こえる
ボールを打つ音。
彼女達はそれが何なのか
確かめずにはいられなかった。
ちょっとした好奇心から・・・・。
宝美「やっぱり・・・・・やめよ??」
黎「今更何言ってんだよ。
賛成したのお前だろ??」
宝美「でも何か・・・嫌な予感がする・・・・」
紅心「宝美の"嫌な予感"は結構当たるのよねぇ〜・・・」
黎「・・・・・」(汗
紅心の言葉に少し戸惑う黎。
でも折角此処まで来たのに
何も見ずに帰るのは
ただ無駄足になる、と言う事で
宝美を引っ張って音がする方へ向かう。
でも彼女達にとっては
最悪なものだった。
紅心「最悪ね・・・・・」
宝美「だから言ったのに( ̄ε ̄ )」
蝶花「・・・・・・・」
黎「こんなんのどこが楽しいんだよ
ただの球打ちじゃねぇーかよ・・・・・」
たまたま通った男の子に
黎の言葉が耳に入った。
頭に来たその男の子は
黎の胸倉を掴み
フェンスへと押し付ける。
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