帰る準備をしながら平然と話す彼。
そんな彼の言葉が不快に感じた彼等。
部屋から暁と一緒に出ようとするが胸倉を掴まれそれが出来ない。
海「越前、テメェー裏切んのか!?」
越「・・・・・・フッ
裏切るも何も初からアンタ等信じてた訳じゃないし」
少し弧を描いた口からは彼等には欺いたように聞えていた。
そしてキレた海堂は越前に殴り掛かろうとする。
ダンッ
「「!!??」」
暁「・・・・・・・」
その大きな音で一瞬だけ時が止まったかのように全員の動きが止まる。
しかも海堂の拳が越前に当たる寸前で。
一斉に音のした方へ向くと扉を殴った暁の姿があった。
すると荷物を持って部室から出て行く。
それに付いて行くように海堂の手を払い除けて部屋を出る。
桃「んだよアイツ・・・・」
海「・・チッ・・・」
菊「あんなヤツほっといてさぁ〜俺等も帰ろうぜ??」
彼等も荷物を纏めると部室を後にする。
越「暁!?」
暁「・・・・・」
越「・・・暁ってば!!」
暁「ッ!?・・・・・リョーマ」
彼の声にハッと振り返る暁。
そこには彼女を心配する越前が居た。
扉を殴った手を取り、痛みがないか確認する。
越「大丈夫??」
暁「・・・何でも無い、大丈夫だ」
越「手に痛みは??」
暁「ないよ、大丈夫だ」
微笑みながら彼に言う。
それを聞いて安心した彼も微笑を浮かべる。
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