リビングに入ると、昴を除くいつものメンバーが居た。




睦「暁、お帰り〜。」

暁「ただいまぁ〜。」




脱力したように近くのソファーで横になる。

5人が居るのは普通だが(住み着いて居る為)、他の4人が瑛寿家に来るのは珍しい。


4人だけではなく風蘭学園の生徒は殆ど学校の近くにある寮に住んでいる。

寮を建てたのは風蘭の学園長自身である。


その風蘭の学園長と言うのが暁の祖母である。

その為か暁の事を学園内で知らない人なんていない。

時たま色んな人が訪れる事もあるらしい。



余談は置いといて




唏「暁、何か疲れてねぇ??」

暁「・・・・青学の奴にバレた」


「「なっ!!??」」


暁「ツンツン頭の奴だけだ」




1人だけだと分かったらホッと溜め息を吐く彼等。

脅しといたから大丈夫!!と腹黒い笑みを浮かべながら言う暁に、桃城が支配下になった事を一瞬にして理解した。


しばらく休むと、鬱憤晴らしにある場所へ足を運ぶ暁。

数時間は姿を現さず、彼等も勉強に集中していた。




不「暁は何してるの??」

誇「多分、なんか作ってんだろ??」

聖「ストレス発散になるんだって」




今一、ピンと来ていない不二は頭に"?"を浮かべていた。

ただ、彼の疑問も甘い香りと暁の声を聴いた瞬間に明らかになった。




暁「おまた〜、俺特製のアップルパイとアップルティーだ
どーぞ召し上がれ〜」

聖「今日はアップル揃いだぁ〜」


不「もしかしてこれを作ってたの??」

暁「これは昨日作ったやつ
今日は明日のデザート作ってたんだよ」

越「暁が作るケーキはおいしいっスよ」


暁「だからって作るたんびに来んなよな」




呆れながら言う。

料理は得意中の得意だそうです。


おやつはいつも暁が作るお菓子と紅茶。



 
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