その頃コートでは、ウォーミングアップも終わり少し休憩に入っていた。


和気藹々と喋っているところに、一人の少年がやってくる。

その少年は漆黒の髪に顔を隠すよう深く帽子を被っていた。




大「そこの君、関係者以外立ち入り禁止なんだが・・・・。」


「ここ、テニスコートだろ??」

聖「あっ!!礼穏だ!!」




そう言いながら少年に抱き付く聖。

少年に気付いた昴達もそばに寄ってくる。




「聖、離れろ。」(汗




少年と仲がいいので知り合い??と聞く彼等。

"こつもテニス部の部員だ"と誇鶴が話すと彼等は驚いた表情を見せる。

自己紹介する少年の名前を聞いて・・・・。




「俺、仲村礼穏(ナカムラレオン)。よろしく。」

「「仲村!!??」」


「そうだけど??」


菊「もしかして仲村暁って奴の弟とか・・・・?」

「暁??誰、それ。」




少年の放った"仲村"という名前に敏感になっている彼等はで兄弟だと思ってしまう。

なので暁と知り合いかを聞くと彼等の予想外の回答に安堵していた。


ま、それは置いとこう。


その少年はと言うと・・・・




睦「礼穏って久々に呼んだ気がする。」

昴「だな。でも礼穏でくるとは思わなかったな。





暁。」



「別にいーだろ。」




少年の中身は暁だった。

"仲村礼穏"とはテニスの大会等に使っている偽名である。

それは男子ブロックに出場する為。




「今回だけだかんな!!」

誇「わーてるって。」


唏「つーかさ、人数足んねぇーよな。」

「気にすんなって!!
別に正式な試合じゃねぇーし。」




それを聞いて、コートへと集る。




昴「今日はよろしく。」

手「あぁ、こちらこそ宜しく。」




握手を交わす。


第1試合は
海堂・乾VS唏伯椥・睦月のダブルス。


面倒くさがりやの唏伯椥も試合ともなるとヤル気が出る。

そしてゲームは始まる。



 
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