何だってしてやる
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只今昼休み。
暁は人通りの少ない廊下に4、5人の女子に囲まれて居る。
「私達が何もしないとでも思ってるの??」
「恵苺ちゃん苛めといてよく平然としてられるわね。」
暁「別に俺は何もしていない。」
「何言ってんのよ!!アンタが恵苺を殴ったんでしょ!!」
暁「あんな噂信じてんの??」(笑
「噂じゃないわ!アンタが殴ったって恵苺が泣き付いて来たんだから!!」
暁「それで??」
「ムカつくわね。」
その言葉が合図かの様に一斉に暁を殴りにいく。
それを軽々しく避ける。
すると彼女達の後ろの方に男子の姿が見えた。
彼女達は全く気付いて無い。
暁「もうそろそろ止めた方がいいぜ。」
「一発殴るまでは止めないわ。」
暁「アンタ等の後ろに大好きな人が居ても??」
「「なっ!!?」」
「不二君に手塚君・・・・。」
不「何してるのかな??」
いつもの様に笑顔で言う。
彼女達は黙ったままその場を離れる。
手「何をしていた。」
暁「別に。」
不「今日の昼休み、ミーティングするって言ったよね??
仲村さんが来ないと始まらないんだよ?」
暁「そー言えばそんなこと言ってたな」
のんきに言いながら、外側の窓を全開にする。
手塚「何する気だ??」
暁「部室に行けばいいんだろ??」
不「ここから降りる気??」
暁「時間無いんだろ?此処から行けば最短距離だぜ??」
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