昴「俺が分かるか??一旦落ち着け、な?」

暁「はあッ・・ど・・・はぁっ・・・・して・・・??」


昴「今は余計なこと考えるな。」




体の痺れからか、上手く立っていられない暁は彼に支えられ楽な姿勢になるよう座らせる。

暁の背中をさすり、落ち着かせるとグッタリとして眠りにつく。

昴は2、3回頭を撫でると、歪んだ表情も少しだけ緩やかになった。




昴「言われた通り、来て正解だった。
お前、暁に何しようとした!?」




そう言うと不二の胸倉を掴む。

若干、キレ気味の昴。




不「別に・・・・。それより君、誰??
青学の生徒じゃ無いよね?」


昴「誰がお前に教えんだよ??
二度と暁に近付くな?近付いたらぶっ殺す。」




殺気立てる彼に、何も言い返せないでいる不二。

忠告を残して、掴んでいた胸倉を放すと暁を連れて帰る。


想定外の出来事に気が抜け、近くの壁に凭れながら座り込む。


彼等と藤胎が部室に入って来たのは10分後。




藤「不二先輩どーしたんですか??」

不「別に何でもないよ。」



いつもの様に笑顔で言う。


アイツは??と聞かれれば帰ったと答える。

すると彼等は口々に言う。



恵苺に仕事押しつけるなんて最低

あんな奴来ない方がいい


等々。


でも藤胎は暁を庇う様に言う。

イイ子ちゃん振り。




こんな風に言えばみぃ〜んな私の味方をしてくれる


でも先に帰るなんて面白くないじゃない

ストレスが溜るわ!!



そんな事を思いながらロッカーに八当たりをする。

誰も居ない部室で・・・・。



 
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