不「全部声に出てるよ。」
暁「なっ///!!?」
暁が顔を赤らめると不二はクスクスと笑う。
でも直ぐ笑顔は消えて真剣な顔を為る。
不「ねぇ・・・・君は何を企んでるの?
恵苺に何かする気なの?」
そう言いながらジリジリと少しずつ近付く。
暁は後退り、彼との一定の距離を保つ。
が、壁にぶつかりそれ以上は後ろに行けず、前には不二が傍まで近づいて居て逃げ場を失う。
触れられる距離まで寄ると、暁の両腕を両手で壁に押さえ付ける。
不「女の子に暴力振うのは嫌だけど
只傷つけるぐらいなら、ね??」
暁「放せ・・・・よ。」
前後、左右に腕を動かしても、どんなに抵抗しても握られた手は解けず。
こんなにも男女に力の差が有るんだと思う暁だった。
先ほどまで平常心だった暁だが、次第に呼吸が荒くなってくる。
暁「・・・ちょっ、はな・・・して・・・・。」
不「ダメだよ?それも演技なんでしょ??」
違うっ!!
つーか早く放せよ!!
ヤバイ・・・・
マジで息出来ねぇー
どうしよ
頭ガンガンしてきたし・・・
少し多く息を吸った瞬間暁の呼吸は大きくズレた。
暁「!!?・・はあはぁ・・ッあ・・・はあッ・・・・フッ・・・」
不「え・・・・?」
バンッ!!
「暁!!大丈夫か!?」
暁「はぁ・・・はあッ・・す・・はあ・・・ばッる・・・??」
不二が混乱する中、勢いよく部室の扉が開く。
それは越前ではなく昴だった。
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