―--昼休み




勢いよく戸が開く。

そこには小さくて生意気な奴が居た。

"暁!!"と言うと彼女のもとへ行く。

何もされてない??大丈夫??と聞いて来るのが可愛くてクスクスと笑う暁。



するとまた戸が開く。

暁のクラスの男子が入って来て、越前を見るなり"今日も来たのか?"と笑いながら言う。




暁「今日も??」

越「ここ、俺の居場所。

このクラスの皆は玲雫の味方っスよ。」



暁「それ・・・・本当??」

「当たり前だっ!!!」




暁の言葉に反応した男子の1人がそう言う。

それに便乗したかのように、周りの彼等も一人ひとり口にし始める。




越「暁、疑ってるの??」

暁「疑ってる?当たり前だよ。」




彼等の騒ぐ声を止めるため、睨み威嚇する。

暁の殺気に怖気づいたのか、一瞬にして静かになる。




暁「味方なんだろ??玲雫が信じた仲間なんだろ??

じゃぁ、何でお前等に助けを求めない??
そこまで信じてないんじゃねぇーの!!?」

越「暁、素が出てるっスよ。」




越前に言われて正気に戻ると、やってしまったという表情を出す。

教室に居た彼、彼女達は唖然とする。




暁「・・・・・悪い、言い過ぎた。」(汗


「謝る事ねぇーよ。
仲村の言った事、当たってるし・・・・・。」(苦笑

「さっきはごめんね?私達も言い過ぎて・・・・。」




互いに謝ると、彼・彼女達は教室から声が漏れないよう
声のボリュームを落とし、今までに起きた出来事を話し始める。



アイツの標的にされていたクラスの女子

それを助けるため玲雫が庇い機嫌を損ねたアイツは対象を玲雫に切り替えた


アイツに逆らったら退学もあり得ないことではなかった

だから、アイツの命令は絶対

命令違反者は奴隷扱い


仕方なく玲雫から距離を置いていたクラスメート達

裏切る形になったとしても・・・・




「でも、うち等の考えが浅はかだったのかもしれない」

「信じ会ってるから、アイツの命令で酷いことしても大丈夫だなんて・・・・」

「俺等の所為で、逆に玲雫を傷つけたんだ」

「情けないよな」(苦笑


暁「・・・・・・」




そー言うことか

玲雫が俺に助けを求めてた理由


こいつ等を傷つけたくなかったからか・・・・




「にしても仲村の口調が急に変わったからビックリしたぜ。」(笑

「しかも玲雫ソックリだもん!!」


暁「驚くのはまだ早いぜ。」(笑




玲雫


お前の居場所はココにある

早く目、覚ませよ


それまでには復讐終わらしとくから

皆驚かしてやれ!!



 
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