越「その恰好・・・・」

暁「どう??似合う??」

越「・・・・・やめといたほうがいいと思う」

暁「何でさ!?」




玲雫の恰好をした暁を見るなり、否定的な意見を言う越前。

暁の身を心配してのことだったが、彼女にはそれが伝わらず機嫌を損ねていた。


そして彼は、ため息をつきながらも一言付け加える。




越「ま、似合ってるんじゃない??」

暁「ほんと!?フフ、ありがと」

越「っ・・・・・」




暁の微笑む表情に、玲雫が重なりドキッとする越前。

頭にあの時の光景が過り、胸をざわつかせた。


気が付くと青学の校門前まで来ており、暁の身を案じる。

"大丈夫だから"と声をかけると、彼の表情も少しだけ和らいだ。


校舎に入ると、視線が暁に集まり始め、ヒソヒソ声が絶えなく聞こえた。




暁「(期待した通りの反応Vv)リョーマ、うち職員室行って来る。」


越「ウィーッス。」




暁は小声で言うと越前と別れる。




此処でアイツ等に会ったらアウト

俺の計画が狂っちまう

ま、どっちにしても会わなきゃ話進まねぇーけどな(笑



にしても・・・・・



広過ぎ!!!

何処だよ!?職員室っ!!


お!!ちょうどいいところに人発見〜




暁「ねぇ、職員室何処か教えてくれない??」

「えっ・・・あ、あっち・・・です。」


暁「ありがと!!」(微笑




クスクス

テンパってたテンパってた(笑

ちょっと半泣きだったけど大丈夫かな??




そんな事を思っていると職員室に着く。

失礼しますと入ると先生まで驚いて居た。




「仲村、こっちじゃ。」




今は"瑛寿"ではなく"仲村"と言う苗字。

瑛寿なんて言ったら財閥の娘ってバレてしまうから。

でも玲雫は瑛寿と言う苗字で学校に通って居た。

何とかして誤魔化してたらしいけど・・・・。



 
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