昴「熱はなさそうだな。」




キョトンとした表情で昴を見る暁。

あまりにも突然だったからか、今の状況が呑み込めていない様子。




昴「朝、調子悪そうだっただろ??」

暁「いや、別に、変な夢見ただけで・・・・」


昴「そう??」




暁の腰に手をまわし、引き寄せ密着する。

そして顎をクイッと持ち上げ、目線を合わせる。




暁「??」

昴「(ここまでしてもなびかないのが残念)」

暁「うちは大丈夫だよ??」


昴「クスクス」

暁「何で笑うの??」

昴「お前、無防備すぎるんだよ。」

暁「うっ・・・・。」


昴「何かあったら連絡しろよ??」




あと、気を付けるよう念押しされ、昴も誇鶴達が居る方へ向かう。

彼の後ろ姿を見送りながら、暁はキスされた唇を指でなぞっていた。




あいつに見られてたら一環の終わりだな

急にキスするのはやめろって言ってんのに・・・・




内心そんなことを想いながらも、ほんのりと頬を赤くしていた。

(暁の彼氏はまだ先の方に出て来ます。そんな先ではないけど・・・。)


彼等の姿が見えなくなると暁も青学へと向かう。


が、途中で道が分からなくなる。




暁「(俺・・・・・迷子になった??)」(汗

越「何してるんスか?待ち合わせ時間10分も過ぎてるっスよ。」

暁「リョーマ〜。」(泣




そう言いながら越前に抱き付く暁。




越「はいはい、迷子になったのは分かったから。
離れて下さいっス。」(汗




越前とは幼馴染み。

暁の両親と越前の父は昔からのテニス仲間で同級生でもあるから。

それに小さい頃はよく一緒にテニスをして居た。

氷帝の跡部、宍戸、ジローに立海の丸井、仁王、切原達とも・・・・。



 
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