誇「暁っ!!」

暁「やっ・・・いやぁ!!」


誇「チッ・・・・」

越「ちょっ、誇鶴!?」




名前を呼べば呼ぶほど誇鶴の体を押し返す。

それにイラッと来た彼は"いや"と言う彼女に
強引に唇を重ね言葉を塞いだ。




唏「強引すぎ」(笑

誇「知るか」




突然の行動に驚き笑みをこぼす者、赤面する者。


その所為か、段々焦点が合ってきた彼女は彼と目を合わす。




暁「か・・ず・・・・??」

誇「急にどーしたんだよ」


暁「誇鶴、私じゃないの」

誇「ん??何が違うんだ??」


暁「信じて」

誇「あぁ、信じるから」


暁「私・・・・・」




アヤメを刺してなんかないの




睦「・・・・・え??」

向「い、今、アヤメって」(汗


誇「・・・・・・」




彼女は精一杯にそう伝えると気を失ったように眠りについた。


と同時に誇鶴の携帯の着信音が鳴り
パッと開き画面を見ると電話に出る。




誇「何??・・・・・・・あぁ・・・・・そ、分かった」



ピッ



幸「誰からだったんだい??」

誇「彪から」




電話の主は彪から。


昴が言っていたように怪我は軽かった。

だが、打ち所が悪かったらしく
2、3日は目を覚まさないだろうとの事。

あと、障害は残らないそうだ。




誇「今、こっちに戻ってんだとよ
お前等もそろそろ部屋戻れ」


越「でもっ!!」

誇「リョーマ、暁は大丈夫だから」


越「・・・・・・・」




そう言われると渋々彼等は部屋を出る。

何かあったら呼べと言い残して。




誇「アヤメ、か・・・・・」

昴「誇鶴、どういう事ですか??」


誇「まだ、答えが出た訳じゃねぇ」

「「・・・・・・・・」」


誇「その内、暁の口から話してくれるさ」




眠る暁をベッドへ運び彼等も部屋を出ようとすると




誇「聖」

聖「ん??」

誇「お前、暁の側に居ろ」

聖「何で俺が「いいから」・・・・・分かった」




そう言い彼を残し部屋を後にする。



 
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