暁「誰かが傷つくのを見るのも
誰かを失うのも
もう・・・嫌なんだ・・・・・」




"傷つくのは俺だけでいい"




誇「暁・・・・・」


彪「・・・・何のために俺達が居るんだよ」

柳「そうだ、どんなに突き放されようと俺達はお前から離れたりしない」

幸「そうだよ、俺達だって暁が傷つくのを黙って見て居られない」

真「俺達はお前に忠誠を誓った」



『風鬼の仰せのままに』



暁「っ!!」


誇「暁・・・・、もっと頼れよ
全部背負い込むな」




俯く彼女を抱き寄せる誇鶴は優しく声を掛ける。




誇「暁」


暁「・・・ず・・・・、誇鶴っ!!」

誇「どうした??」


暁「・・・フッ・・・ウック・・・・たす、けて・・・・誇鶴」


「「・・・・・・・・」」


暁「私ッ・・・・どう、すれば・・・・・いいの??」




彼の背中に手を回し縋るように彼女は泣く。

何度も"ごめん"と謝る彼女の言葉が痛々しくて胸が熱くなった。


駆け付けた氷帝、昴達はその光景を見つめ
彼女を抱き締めたいという衝動に駆られた。


こんなにも泣き崩れる彼女を見るのは初めてで
戸惑いながらも彼女を守りたいと思う気持ちは一つだった。



 
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