彼等の話は続いているものの、考え事をしている暁の耳には入っていなかった。

反応のない彼女の肩に触れ、名前を呼ぶ。




跡「暁、お前何考えてんだ??」

暁「へ??」


越「真逆とは思うけど復讐するつもり?」


暁「お、それいいね!!」

「「よくねぇーだろ!!!」」




昴、睦月、誇鶴、唏伯椥、聖の5人が声を揃えて言う。


考えが纏まらなかったが、越前の提案(?)で今後の行動が決まってしまった。

越前も呆れたようにため息をついていた。




聖「暁が居なくなんのは嫌だよぉ〜。」(泣

睦「風蘭学園はどーすんだよ!?」

誇「それに部活はどーなるんだよ!?お前が居なきゃ纏まんねぇーんだよ!!」


昴・唏「(そっちの問題かぁ〜。俺もその意見には賛成だな。)」




暁に抱きつきながら寂しがる聖。


姉妹でも通っている学校は違い、風蘭学園の生徒である暁。

そして学校内でもリーダ的な存在だった。


誇鶴の意見に同調するように頷く2人。


聖と睦月は問題児で(2人だけではないが)、纏めるのは何時も暁。

もちろんテニス部に所属しており、部活は男女混合で行っている。

部長は暁、副部長は誇鶴。


なので暁が居なくなった後、纏めるのは誇鶴になる。

面倒ごとが増えるのが嫌なだけである。(笑




暁「止めても無駄だからな。」


唏「(こいつマジになってる。)
俺は止めたりしねぇーよ。暁のやりたい様にすればいい。」

昴「俺も唏伯椥の意見に賛成だな。

でも約束して欲しい。」



"無理はしない、何かあったら俺等を頼れ"




"絶対だからな??"と言う昴。


暁は感謝と謝罪の言葉を述べた。



 
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