それぞれ握手を交わすと位置につく。

跡部の合図により一斉に試合が始まり
ストップウォッチで時間を計りだす。


初めてその光景を見る者は
凄さのあまり口を開けたまま驚いていた。




海「スゲェー・・・・」(汗

河「本当に遠慮なしだね」(汗

手「あぁ・・・・・」


葵「ハードですね」

天「ハードルを超えるのはハード・・・・・プッ」

黒「いや、面白くねぇーから」


不「越前はやったことあるの??」

越「まぁね」



本当に手加減無しで甘いコースに打つと厳しいコースに返される。

だが、それを打ち返しラリーを続ける彼等。


面白そうと言っていた彼等も
実際に試合を見て不安を表に出していた。




「変則ルールやってるんだ」


ジャ「お、暁じゃねーか」

仁「仕事は終わったんか??」

暁「まぁね」

仁「・・・・・暁」

暁「ちょっ、雅治!?」




隣に居た彼女の腰に手を回すと
自分の方へ引き寄せ首筋辺りにキスをする。

みんながいる前で突然キスをされたので暁は焦っていた。

だが、近くに居た者以外は試合に夢中で(特に青学や六角)
彼の行動は見られてはいなかった。


不謹慎な行動をした為か真田にゲンコツを入れられる。




仁「容赦無いのぅ」

真「当たり前だ」

柳「時と場合を考えろ」


暁「急にどうしたんだよ」

仁「何となく暁が恋しくてな」


幸「クスクス、何だか仁王らしくないね」




バレなかったのは3強に囲まれて居たお陰かもしれない。

だけどこの時、暁はある人の視線を感じ取っていた。



 
[103/121]

[*←前] [次→#]
[目次へ][しおりを挟む]

[back]
[top]