今日も朝早くから練習が始まる。

藤胎は暁に仕事を押し付け
彼等の応援に精を尽くす。


そして、彼女の目の先には
いつもの青学ではなく一番態度を変えた立海。


前から知り合いだったのでは??と疑い始めていた。




藤「ほんと、あの女ムカつくのよ」




呟きながらも見つめ先は立海。

特に銀髪の・・・・・



ドンッ



暁「はい、ドリンク」

藤「・・・・・・」(怒


暁「俺、まだやる事あるから」




ドリンクを作り終え藤胎のもとへ運んで来た暁。

言いながら去って行く彼女の後ろ姿を
一瞬睨み付けるが直ぐに表情を戻す。

何故ならある事を思いついた藤胎。

歪めていた表情は口角を上げて微笑む形になった。


一方で、愚痴を言われる前に藤胎から離れた暁は寛いでいた。

本当は全ての仕事を終え、やる事なんて無くなっていたのだ。


雑用させられてるお陰で手際良くなりましたよ(by暁)


水場で寛いでいると水を飲みにやって来た誇鶴の姿を目にする。




暁「おっつ〜」

誇「サボってんのか??」(笑

暁「まぁな、やることやったし」




誇鶴は渇いた喉を潤すため水を含み
そのあと掻いた汗を洗い流すように顔を洗う。

持っていたタオルで拭き取ると暁に話を振る。




誇「昨日言ってたことなんだけど・・・・」

暁「あぁ、俺が頼んだヤツ??」


誇「結構セキュリティー厳しくてさ、まだ時間掛かるって」

暁「そっかー
まぁ、急ぐ訳じゃないから別にいいんだけど」

誇「なんか悪いな」

暁「謝んなって!!」




"練習頑張ってこい"と彼の背中を叩き気合いを入れる。

彼はその事を伝えに来ただけだったのか怠れず素直にコートへ戻る。

それを見届けるとその場を離れた。



 
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