緊張が途切れたのかその場に倒れ込む暁。

それを支える仁王。




仁「暁、大丈夫か??」


暁「気が抜けただけだから
それに挑発した俺が悪いんだし」(苦笑

唏「挑発したって・・・お前なぁ」(汗

柳生「無事で何よりです」


暁「悪いな、心配かけて」

唏「そう思うならもっと自分を大切にしろ」

暁「・・・・・」




心配させんな、と付け加え暁の頭を
不器用に撫でると柳生を連れてコートに戻る。




暁「あのさぁ・・・・いつまでこうやってんの??」

仁「暁が泣くまで??」


暁「怒るよ」

仁「冗談じゃよ」(笑




暁が倒れかけた時支えたと同時に抱き抱える仁王。

所謂、お姫様抱っこと言うやつです。


突然、彼女がバタバタと暴れ出すので仕方なく下ろす彼。




仁「つまらんのぅ」

暁「つまらなくないから!!」




そう言うとまたドリンク作りに取り掛かる。




仁「・・・・・暁」

暁「ん??」


仁「もっと頼りんしゃい
そうせんと今度はお前さんが潰れるぜよ」


暁「頼れつったって・・・・・・迷惑じゃないの??」




動かしていた手を止めて一拍置くと
彼の方へ振り向き困ったように見つめる。




仁「そういう顔されたら俺も困る」


暁「雅治・・・・」

仁「俺にぐらい頼ってもよか」




暁の腕を取り自分の方へ引き寄せる。

そして抱き締めると彼女の頭を優しく撫でた。




仁「迷惑とか思っとらんから」

暁「・・・・・・・」


仁「暁は俺が守るから」




彼の言葉に嘘はなくそれを聞いた彼女は
安心したように抱き締め返す。



 
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