病院に着くと玲雫の病室へと急ぐ。

部屋の表札を確認すると、ガラッと音を立て勢いよくドアを開ける。


第一声に妹の名を呼ぶ。




暁「玲雫っ!!!」

「「暁!!」」

暁「玲雫・・・・は??」



「「・・・・・・。」」

「・・・意識不明の重体だって。」


「睦月、お前っ!!黙ってろっつったろ!!!」(怒

睦「じゃ、唏伯椥はずっと隠すつもりだったのかよ!!」

唏「んなこと言ってねぇーだろ!!」




突然の出来事で彼等も動揺し、感情をぶつけ合う。

いつもなら喧嘩する彼等を止めるはずの暁も、
今は平常心ではいられず、声を荒げる。




暁「やめて!!!」

「「・・・・・」」


暁「もう・・・・やめて。
お願い、喧嘩・・・しないで。」


唏「・・・・悪かった」




ベッドで眠る玲雫の手を握り締めて涙を流す。

そんな彼女の頭をやさしく撫でながら励ます言葉をかける聖。




聖「泣くなよ〜。玲雫は大丈夫だって!!」


暁「聖、ありがと・・・・」(微笑




しばらくすると、玲雫と一緒に居た越前が病室へ入って来る。

彼の顔を見ると、目が少し赤く腫れていた。


それを睦月と聖が茶化すが、昴に"やめろ"とシバかれる2人。




越「・・・助けられなくて、ゴメン・・・」


昴「誰もリョーマが悪いと思ってないから」

越「でもっ!!」

誇「くどい」

越「・・・・・・」(汗




何度も謝ろうとする越前を制止させる誇鶴。


また沈黙が続くと、暁と同様に病室のドアを勢いよく開け入ってくる彼等が居た。




「「玲雫が引かれたって本当か!!?」」

昴「一旦、落ち着け。」(汗




走ってきて荒れる息を整えるため、深呼吸をする。

病室に駆け込んで来たのは氷帝の跡部と宍戸、立海の丸井と赤也である。



 
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