嫌な予感

 


―--




俺のケータイが鳴る

何故か嫌な予感がした

煩い程に鳴る着信音が

俺の鼓動を速くさせる

ケータイの画面には見慣れた名前が書いてあった


"瑛寿玲雫"と・・・・


俺の双子の妹で明るくて元気な奴

滅多に電話なんか掛けて来ねぇーのに


珍し過ぎる


もしもし?と電話に出ると男の声がする



暁「誰??」

『俺だ、昴だ!!』


暁「そんな慌ててどーしたんだ?」

昴『直ぐに○○病院に来てくれ!!
玲雫が・・・・玲雫が車に引かれた・・・・・・。』




ウソ・・・だ


だって今日リョーマと遊ぶって言ってたじゃん

元気に家、出て行ったじゃん!!!

何でだよ!!

何で・・・・・




昴『おい、暁??』

『昴、俺に代れ。』

昴『ちょっ、待てよ誇鶴!!』

誇『おい、暁!!聞こえてんのか!?
さっさと来いっつってんだよ!!
まだ玲雫は死んでねぇーよ!!

だから早く・・・・来い。』

暁「悪い、黙って・・・・。
今からそっちに行く。」




電話を切ると、急いで家を出る暁。




何で、俺の勘て当たるんだよ


何で玲雫が・・・・

クソッ!!!




一旦立ち止まると、イラつきを抑えるためか、コンクリートの壁を殴る。

すると、壁にはヒビが入り、拳からは血が流れていた。

数分休むとまた走り出す。



 
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