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拒絶

 



授業中。

いつもなら爆睡している祐季と静穏だったが
ここ最近起きていることが多い2人。

でも、授業の内容なんて頭に入っておらず
ただボーッとしているだけ。

あとの2人も同様に・・・・。






23.story
 忘れられない過去







跡「・・・・・舞弥、祐季聞いてんのか」

舞弥「ほぇ??何??」


忍「ほら、授業終わったから部活行くで」


祐季「・・・・あ〜、はいはい」




そう怠そうに返事をすると鞄を持って教室を出る。

舞弥も"はぁ〜い"といつもの調子で返事をし
祐季の後を追うように彼女も出て行く。




忍「あの子等、最近変とちゃう??なぁ、跡部??」

跡「あぁ・・・・」

向「そーか??」


忍「ほら、こないだ妃奈鹿に熱出てから」

向「そー言われてみれば・・・・」




腕を組み思考を巡らせる向日。

思い当たる節があったのか"あぁ!?"と思い出したように手をポンと叩きながら言う。


ここ最近、彼女達の様子が変と言うか
気が抜けていると言うか
兎に角集中力がまるで無いのだ。



一方でも




宍「ちょっ、危ねぇ!!」

静穏「うわ!?」




教室を出て鳳、日吉と合流し
部室へ向かっている最中のこと。

ボケ〜としていた静穏は
宍戸に腕を引っ張られる。

急だったためか驚く静穏。


彼女を引っ張ったのは階段を踏み外しそうだったからだ。




妃奈鹿「静穏、大丈夫??」

静穏「あぁ、平気」(汗




そう言うと彼女達は彼等の前を先に歩き出す。

少し距離が開いたのを確認すると
コソコソと小声で話し始める。




鳳「最近ボーッとしてること多くないですか??」

宍「し過ぎにも程があるぜ」(汗


日「もう何日もこんな状態ですよ
本当に大丈夫なんだか」




彼女達の背中を見ながら話す3人。

不安に思っていても何も始まらず
彼女達のあとを追うように部活へ向う彼等だった。



 
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