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心境の変化

 




「ちゃんと寝てろよ??」

「分かってるわよ」




それを聞いてから部屋を出る祐季。

妃奈鹿はまた風邪を引き寝込んでいた。






21.story
 少女達の異変







ピピッ



妃奈鹿「8度2分、か・・・・」




何度熱を計っても同じ数字しか記されない。

その数字をジッと見ていても変わるわけでもなく体の怠さも変わらない。

何かを考えるのも嫌なので目を閉じて眠りにつく。



その頃、学校に着いた彼女達は妃奈鹿が居ないため、彼等に心配されていた。




「「妃奈鹿が風邪引いた!?」」

静穏「別に驚くことか??」




大きな声を出し驚く彼等。

声のボリュームからか、彼等の驚き様に若干イラっとする静穏。




鳳「様子はどうなんですか??」

祐季「大丈夫だって、いつもの事だし」

日「いつもの??」

祐季「テスト終わった後、今までも体調崩してたからな」

舞弥「疲れだよ、つ・か・れ
妃奈鹿は勉強のし過ぎなの」

祐季「お前はしなさ過ぎなんだよ」

忍「ははっ、言えとるわ」(笑

舞弥「酷っ!!静穏〜、オッシ―が苛めるぅ〜」(泣


静穏「鬱陶しい・・・・」


「「え・・・・??」」




嘘泣きをしながら静穏に助けを求める舞弥。

すると機嫌が悪いせいか舞弥にキツく当たる。

いつもと違う静穏の雰囲気に驚く彼等。


軽はずみに言ったため祐季に軽く叩かれ
ハッと気付く静穏は舞弥に言ったことを後悔する。

罪悪感に駆られその場に居られなくなった静穏は"ゴメン"と小さな声で謝るとどこかへ行く。




「・・・・・・」


宍「あいつ、急にどうしたんだ??」


「俺、静穏ンとこ行ってくる
舞弥のこと頼んだ」

向「えっ??ちょっ!?」




ポンポンと近くに居た向日の肩を叩いて静穏を追掛けに行く祐季。

引き止めようとするがもう祐季は走り去った後。


"頼んだ"と言われても彼には何をどうしたらいいのか分からなかった。

でも雰囲気が違うことだけは分かった。




向「・・・・・舞弥??」


「・・・・・・・」



 
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