×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




 




妃奈鹿「さてと、そろそろ戻りましょ」




歩き出そうとする妃奈鹿の手を引き再度その場に留める。




仁「まだ、聞きたいんじゃけど」

妃奈鹿「何かしら??」


仁「祐季はその時の「覚えて無いわ」・・・え??」

妃奈鹿「だから"柊矢"と呼ばれたことも忘れて??」

仁「・・・・・・」


妃奈鹿「もう、わかったでしょ??祐季の過去も・・・・

これ以上、あの子に自分自身を傷つけてほしくないの」



"だから、祐季と深く関わらないで"




そう言うと掴まれていた手を解き、合宿場へと歩いて行く。


残されたのは仁王と妃奈鹿の言葉の意味。




仁「祐季の過去・・・・・か」




言うまでもなく、過去の出来事は想像できた。

理解できないのは、なぜ関わることがいけないのか、
なぜ祐季自身が祐季自身を傷つけるのか、ということ。



だた、過去を知ってしまったことで、
彼女へ抱いた想いをしばらくは押し殺した。

想いを伝えれば、辛くなるのは彼女だとわかったから。




 
[75/189]

[*←前] [次→#]
[目次へ][しおりを挟む]

[back]
[top]