祐季「ハッ・・ア・・・・フッ・・・・や・・ハアッ」

仁「落ち着きんしゃい」


祐季「ゃ・・ッ・・・・ハアッ・・・イヤッ・・・・・・」




声を掛けるも祐季が落ち着く事は無く
息は乱れる一方で涙も溢れる様に出てくる。




祐季「チ・・・・・血が・・・・・止まらな・・い・・・」

仁「祐季!?」


祐季「早・・・く、しなきゃ・・・・死んじゃう・・・・・」

仁「祐季、聞えるか!!?俺は大丈夫じゃ」


祐季「早・・く・・・・早くっ・・・・・」

仁「おい、祐季!!!」




そう大きく祐季の名前を呼び体も揺さ振る。

すると、やっと仁王が居る事に気付く。

息も少し落ち着いたようで・・・・・。


ただ、祐季が発した言葉は聞き覚えのない名前だった。




祐季「・・・・柊矢??」

仁「しゅう・・・や??」


祐季「よかった・・・・生きてて・・・・

ゴメン・・・・ね??」




柊矢と声にした途端、仁王を抱き締める祐季。

そしてゴメンと謝ると気を失った様に眠りについてしまう。

丁度その時、前後を走っていた彼等がその場へと着く。

しばらくすれば、サイレンを聞きつけた妃奈鹿達も彼等が集まって居るところへ到着する。



 
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