少しは暇つぶしになったかは分からないが、最後のペアらしき組が来ていた。
勿論それは忍足・乾ペア。
やっとの事で歩幅が合う様になった2人だった。
そんな2人を無言で見送る。
静穏「あの伊達眼鏡さえ無けりゃいーのに」
妃奈鹿「じゃぁ、俺様と伊達は??」
静穏「ん〜やっぱ俺様??」
妃奈鹿「そうよね」
見た目の話をする2人。
何に納得したのかよくわからないが頷く2人を見て首を傾げる舞弥。
最後のペアの姿も、角を曲がり見えなくなるのを確認する。
次の練習に移る前に、今いる場所を片す。
片付けにかかろうとした際、微かだが遠くから大きな何かが割れるような音を聞き取った彼女。
舞弥「今、何か音がしたよ??」
妃奈鹿「何ボケてんのよ」
静穏「何も聞こえ無かったけど??」
舞弥には聞こえ、2人には聞こえていないため、気のせいだと言われる。
音が聞こえたほうを指さしながら必死に伝える。
舞弥「絶っ対聞えた!!
祐季が事故ったとか無いよね!?」
バシッ
妃奈鹿「縁起でもない事言わないでよ」
無神経なことを言う舞弥をハリセンで叩く妃奈鹿。
口ではなく手を動かすよう指示しながら。
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