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向「すっげー不機嫌だな」(汗

忍「そないに怒らんでもえぇのに」

静穏「今のは舞弥が悪い」

舞弥「本当のこと言ったまでじゃん!!」

静穏「まぁまぁ、今はほっとけ
今日は無理やり起こされて虫の居所が悪いんだよ」



跡「お前等、さっさと乗れ」




なかなかバスへ乗らない彼等を急かす。



祐季を不機嫌にさせるものは"眠りを妨げられたから"だけではなさそうだった。

合宿が嫌いと言う訳でもなく、ただ彼等と過ごすということが嫌なのだろう。



この合宿で何か起きるかもしれない。

その"何か"は分からないが・・・・・。

胸騒ぎがして、妃奈鹿達に何も起こらないことを願った。



バスは青学にも寄り、同行して神奈川まで向かう。

数分後には、青学前に着き彼等が乗り込んで来る。

車内は一気に騒がしくなった。




祐季「煩い・・・・」

静穏「諦めろ」

祐季「起こしたら射撃の的にでもしてやるから」

静穏「起こす前に寝れないだろ・・・・この騒ぎじゃな」(汗




祐季は窓際に座り、その隣に静穏が座っていた。

前方には舞弥に向日や桃城、菊丸といった騒がしい原因の人がいる。

妃奈鹿はというと、一番後で周りの様子を観察しながら楽しんでいた。




こういうこともあろうかと音楽プレーヤーを持参していた。

防音効果になるかどうかは分からないが
早速ヘッドフォンをして音楽を聞きながら寝る体制へと入る。

そうとは知らずに周りはガヤガヤと騒がしいまま。




向「あ!それ俺の!!」

舞弥「ヘッヘ〜ン、早いもん勝ちなのね〜」

桃「じゃ、これもーらい」

舞弥「あー!!
それお気にのお菓子〜!!」



祐季「・・・・・」(怒

静穏「・・・・・」(汗


妃奈鹿「クスクス」




舞弥の声はヘッドフォンを通り抜けて耳に届くため
気が散ってなかなか寝付けないでいた。

その様子を見て笑っている妃奈鹿がいた。




菊「ねぇーねぇー、トランプしよーにゃ」

桃「いーっスね!!
ほら、越前もやるぞ」

越「遠慮しときます」

舞弥「うちもやりた〜い
てかやるぅ!!」




バンバンッ

パリッ(ぇ




「静かにしやがれ!!この単細胞が!!」

「「・・・・・・」」(汗




発砲した球(BB弾)は窓を突き抜ける事は無かったが
近距離で打った為ヒビが入ってしまった。



 
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