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祐季「ん〜・・・・」

宍「っ!?」




起き上がり焦点が定まっていないのか
思考が回っていないのか宍戸を凝視する。


しばらくすると、正気に戻り、今の状態に焦り始める。




祐季「・・・・・・・し、宍戸!?
な、なんでここに居るんだよ!?」

宍「お前が来ないからだろ??
つーかそれ、何とかしろって」(汗




目線をそらしながら指さすと、祐季は慌ててシャツを手で絞める。


その場から動こうとせず宍戸の手を取ると、涙目になりながら言葉を発した。




祐季「・・・・・宍戸・・・・・苦しぃ」(泣

宍「え、ちょっ!?」(汗




自分で絞めた晒がきつ過ぎたのか、だんだん苦しくなり横になっていたらしい。

起き上がると、忘れていた苦しさが再発する。

結び目もしっかり止めたため外せず、切るものを探してほしいと伝える。



宍戸は自分のロッカーからハサミを取り出し祐季に貸すと、
着替えをするため、マネージャーの部屋へ入っていく。




――‐‐




苦しさから解放され、伸びをしながら出てきた祐季。

晒も巻き直し、ちゃっかり男装していた。




宍「もう、大丈夫なのか??」

祐季「助かったよ、あんがとな」


宍「女なら女って初めっから言えよな」

祐季「何で??面倒臭い」


宍「あのな・・・・・」(汗




祐季が女であることを黙っているよう言う。

それに対して分かったと答える。


数日間ではあるが、祐季の性格も大体把握した宍戸は、
正体をバラした後のことを想像し、漏らさないことを誓った。

テニスコートに着けば休憩中だった。




妃奈鹿「あ、祐季おはよ〜」(笑


跡「今まで何「寝てたんだよ」・・・・」(汗



舞弥「機嫌悪い??」


祐季「疑問にするな、鬱陶しい」

舞弥「!!」




ぞんざいに扱うと、ショックで固まる舞弥。

あえてそれをスルーする祐季。




妃奈鹿「で、もうバレたの??」

祐季「うっせー」(汗




祐季に対する宍戸の態度が変わったことに一早く勘づき、
小声で話しかける妃奈鹿は少し楽しんでいるようだった。


休憩後、打ち合いをしばらくして練習は終わりになる。


今日は跡部の家でパーティーがあるそうだ。

それに誘われている彼等。



 
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