考え事をしているうちに妃奈鹿達は着替えを済ませていた。
静穏「早くしないと置いて行くぞ〜」
妃奈鹿「いつバレるか楽しみね」(笑
舞弥「ねー」(笑
祐季「何楽しんでんだよ・・・・」(汗
妃奈鹿「クスクス、逆に暴露しちゃえばいいのよ」
祐季「なっ!?」
冗談よと言いながら部室を出て行く。
彼等に本当のことを言わないのは、
自分の性格上、男装しているほうが気楽なため。
バレたらバレた時だと割り切っているところもある。
ま、自分から言う気はないみたいだが・・・・。
祐季「にしても広いな、ここ」
呑気な事を思いながらソファーに座りゆっくり着替えを始める。
これから動き回るため、胸に巻いている晒もきつく巻き直す。
そのころ、部活はすでに始まっていた。
日「遅いですね」
向「何してんだよ祐季の奴」
静穏「また寝てたりしてな」(笑
「「・・・・・・」」(汗
マネージャーの仕事をしながら言う。
様子を見て来いと跡部の命令で宍戸が行くことに。
宍「何で俺なんだよ
自分で行けばいーじゃねぇーか・・・・」
小言を吐きながらも、跡部の命令に素直に従う宍戸だった。
部室に着くとノックをして中に入る。
しばらくしても反応はなく、祐季の姿も見当たらない。
耳を澄ますと、一定の間隔で"スー"と言う寝息が聞えた。
入口からは見えづらかったが、ソファーに横たわる祐季の姿が見えた。
静穏の予想は的中し、ため息をつく宍戸だった。
宍「たく・・・・
おい祐季、起きろ」
ソファーに近づき、寝ている祐季を起こそうとする。
祐季を見た瞬間、顔を赤し言葉を詰まらせる宍戸。
そこには脱ぎ掛けのシャツに赤色がかかったショートヘアーの女の子が居た。
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