そして真直ぐ行った突当りを曲る。
すると曲った瞬間、誰かに引っ張られ口を塞がられる。
そこは薄暗い路地。
彼等が通り過ぎると口を塞いでいた手を放す。
後を振り向けば見慣れた顔があった。
舞弥・静穏「祐季に妃奈鹿!!?」
祐季「お疲れさん」
妃奈鹿「大丈夫だった??」
祐季を見て安心したのか、抱き付く静穏。
鳳達を上手く巻き、物陰に隠れながら静穏達を探していた。
彼等が付いてくるとは思わなかったため
予定を変更し、一緒に行動をすることにした。
舞弥「ねぇ、何で逃げなきゃいけないの??」
妃奈鹿「何となくよ」
祐季「あいつ等がいるといちいち説明しろって煩いだろ??面倒なんだよ」(汗
子声で喋りながら、路地から顔を出し周囲を確認する。
彼等の姿が居ないことを確認すると、また歩き出す。
失くしたピアスも気にしながら、
この世界に来て始めに走り回った道を
思い出しながらゆっくりと歩く。
40分も歩けば目的地に着いた。
祐季と妃奈鹿はやっぱり・・・と少し残念そうにしていた。
そこに広がるのは広い広いただの空地。
最近建物を壊したばかりの様にそこには何も無かった。
すると、また歩き出す2人。
それに付いて行く舞弥と静穏。
祐季「ここも・・・・・か」
初めの目的地と同様に、空地が広がる。
静穏「もしかしてここって・・・・」
静穏が何かを言おうとした時だった。
慌ただしく複数の足音が近づいてくる。
彼女達を目にすると、切らした息を整えるように呼吸をする彼等の姿があった。
忍「自分等何してるん??」
妃奈鹿「なんでもいいでしょ??」
向「ここって、だたの空地じゃん」
日「何かあるんですか??」
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