そして学校に着き、車の戸を開けると共に黄色い声が響く。
「「キャー!!跡部様ーVv」」
「あの男の子、誰かしら??」
「誰でもいいじゃん、カッコイイし」
祐季「ウザッ」
跡「・・・・・」(汗
朝っぱら、甲高い声が頭に響き、機嫌を損ねる祐季。
小さな声で発したにも関わらず、
黄色い声がする中しっかりと祐季の言葉を聞き取った跡部。
ものすごい殺気を感じ、冷や汗が額から流れた。
そんな中甘ったるい声の中からヒソヒソ話も聞えた。
「ねぇねぇ、跡部様と一緒に乗ってたよね?あの女」
「そーそー、何かウザイよねぇ〜」
「何で一緒なのか分かんないし
釣り合ってなくない??」(笑
妃奈鹿「ねぇ 「あんま勝手なこと言ってんなよ
俺の大切な奴、貶すんじゃねぇーよ」 ・・・・」
妃奈鹿が何か言おうと為るが祐季によって遮られる。
祐季の殺気立った目線に怖気づいたのか、女の子達は黙ってその場を離れた。
静穏「クスクス、祐季らしいね(笑
ありがとう」
祐季「別に・・・・・」
舞弥「あー、祐季が照れてるぅ〜」
お礼を言われ、照れ臭くなった祐季は少し頬を赤くする。
すると、舞弥にからかわれ、お返しに拳骨を食らっていた。
妃奈鹿は何故かホッとしていた。
すると後ろから声を掛けられる。
「どないしたん??溜め息吐いて。」
妃奈鹿「!!?」
跡「何だ忍足か」
忍「そんな言い方ないやろ」
宍「んなことより朝練始まるぜ」
日「部長が遅れたら話になりませんからね」
跡「チッ・・・・・」
急かされるように彼等は朝練へと向かった。
彼等の姿が見えなくなると、彼女達もテニスコートに向かう。
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