―--祐季side
窓の淵をまたぐように、体の半分を窓の外に出して座り
ボーっとしながら空を眺めて居た。
貴方は何処に居るの?
どうして貴方の居る世界に行かなかったの?
一層のこと、貴方のいる世界へいければよかったのに・・・・
「・・・・、祐季!!」
「!!?・・・・何だ跡部か・・・ビックリさせんなよな」
寿命縮まんだろと言いながら
半分外に出て居た体を中に戻す。
跡部は数分前に祐季の部屋に入って居た。
空を眺める祐季の姿に見惚れて居た為少し赤くなって居た。
「で、俺に何の用??」
跡「明日から氷帝に通え
制服も用意してある」
「そっか・・・・また、明日から学校行かなきゃなんねぇーんだな」
跡「また・・・・??」
「そ、この世界に来たのは卒業式が終わった後」
跡「・・・・・・」
「ま、暇だしいーんじゃねぇーの??」
この事は他の奴等には内緒な!と微笑みながら言う。
跡部は"あぁ"と短く返事をすると部屋を出て行く。
部屋の扉が閉まるのを確認すると、また空を眺める。
貴方を忘れたい訳じゃない
会いたいと想う気持ちも変らない
記憶の中の貴方は"幸せになれ"と
そう言ってくれていたけど・・・・
ねぇ、本当に幸せになってもいいの?
ねぇ、私がここにいてもいいの?
教えてよ・・・・・
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