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『・・・ん゙〜・・・・・』




少女は遊び相手を探して、彼の書斎前のドアで唸っていた。


仕事で忙しいのはいつもの事。

ただ、夏になると更に忙しくなるのか、普段と違いピリピリしている。

そんな彼を誘おうとしているが、ノックする勇気がなく、その場にしゃがみ込む。


ノックするため、手を出しては引っ込めて・・・、ドアの前で数十分。


すると、




ガチャ



『(ビクッ)!!』


『何、してるんですか??』


『っ!?べ、別に』(汗


『そうですか・・・
今、忙しいので、邪魔しないでもらえませんか??』


『・・・・ごめん・・なさい』




急にドアが開けられ、驚いた祐季はその場に尻餅をつく。

書類に目を通しながら出てきた彼は、少女を見ず冷たく言葉を発する。


彼の態度に、少女は驚き謝る。




『では、大人しくしていてくださいね』

『・・・・・・・』

『っ・・・・そんな顔してもダメですよ』




イラついているのは目に見えていたが、彼の裾を掴み、引き止める。

今にも泣き出しそうな少女は、目に涙を溜め、上目遣いで彼を見る。


今更、冷たくあしらったことに後悔していた。


書斎入口で座り込んでいる少女の手を掴み軽々しく立ち上がらせると
部屋に引き入れ、ドアを閉めるとそのままドア側へ押しやる。




『??』


『そんな風にされると、こっちの理性抑えんのも無理』




先程までの喋り方と違い、荒い口調でしゃべる。

そして、閉めていたネクタイを緩める。




『そんなに構って欲しい訳??』

『ちがっ』(汗


パシッ


『逃げんなよ』

『ちょ、放してっ』




掴まれていた手を振り払い逃げようとする少女。

でも、逃げることは出来ず、再び彼に掴まれ引き寄せられる。

少女の目は涙で潤んだまま。

彼はそんな少女に、不敵な笑みを浮かべながら悪戯っぽく耳元で囁く。




『誘ったのはお前だろ??』

『んっ!?・・・ハァッ・・・・、やめっ!!・・・・』




すると、彼は強引に少女の唇を奪う。

キスされていると分かった途端、少女は力強く抵抗した。



 
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