そして、薬が効いてきたおかげか、時間が経つにつれ元気になっていく祐季。
合宿場に到着した時には、いつもの彼女に戻ていた。
その場には既に青学、立海の2校が到着していた。
真「随分と遅かったな」
跡「悪い」
静穏「舞弥がなかなか起きないからな」
舞弥「ちゃんと起こしてくれないからでしょ??」
静穏「いや、ちゃんと起こしたって」(汗
起こしてくれなかった彼女達の所為にする舞弥だが、
妃奈鹿から静かな怒りを買ったのか黒い笑みを浮かべながら横っ腹をドスっと突かれる。
妃奈鹿「それでも起きなかったのは舞弥でしょ??」
舞弥「うっ・・・・」(汗
桃「だろーと思ったっスよ」
舞弥「酷っ!!」
幸「顔に、ヨダレの跡がくっきり残ってるよ」(笑
舞弥「うそーっ!?」
そう言うと、お手洗い場を探しにどこかへ行く。
彼女をからかい、楽しむ彼等。
弄りがいのある子なので、妃奈鹿達もそれを止めようとせず、クスクス笑っていた。
越「いつものツッコミは??」
祐季「無駄な体力使いたくないだけだ
つーか、さっさと練習しようぜ??」
不「祐季が真面目な事言うなんて珍しいね」
丸「嵐になるかもな」(笑
祐季「うっさい」
その場に留まる彼等を置いて、先にコートへ向かう祐季。
彼等の中でも何人かは、彼女の言動に違和感を感じ始める。
が、練習が始まってみれば、特に変わった様子もなく、いつも通りのプレーをする祐季。
そのんな彼女を見て不審に思うことはなく、彼等の違和感は薄れていった。
妃奈鹿「なんとか大丈夫そうね」
静穏「いつまでもつかが問題だな」(笑
舞弥「何が問題なの??」
静穏「ま、色々とな」
舞弥「??」
2人の会話について行けず、"?"を浮かべる舞弥だった。
そして、練習も順調に進み、一旦休憩を取ったあとのこと。
青空だった天気も雲がかかり、雷の音がし始めた。
丸「マジで悪天候になるとは」(笑
切「祐季が変なこと言うからっスよ」(笑
桃「雨男だったとはな」
数分もしなうちに、雨が降り始め、彼らは口々にしながら祐季を横目で見ていた。
そんな彼等は、当然、祐季にシバかれ、頭にはコブが出来ていた。
向「それより、まだ2時だぜ」
越「室内コートとか無いの??」
跡「あるにはある」
不「じゃあ、早く移動しない??」
土砂降りになる前に、場所を移す。
室内コートとはいっても、外に比べコート数は少なく、たった2面しかない。
2面分を祐季を含め26人で使うのは難しかった。
そのため、ボールを使わない練習へと内容が変わった。
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