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時間が経つのも早く、練習も終盤を迎えていた。(早っ!?)




舞弥「あれ、祐季が見当たらない・・・??」

静穏「どっかでぶっ倒れてるとか??」

妃奈鹿「冗談言わないで」




キョロキョロと辺りを見回す舞弥だが、彼女の姿は見つからない。

知らぬ間に姿が見えなくなっていたのだ。

すると、冗談交じりに倒れているのでは??と言うと
妃奈鹿の強烈な張り手が静穏の背中を襲う。



彼等はそんなこと知らず、練習に集中していた。

しばらくすると、集合の合図がかかり跡部のもとへ全員集まってくる。

最後に、ストレッチをして今日の練習は終わりとのこと。


ストレッチ開始と同時に、彼女達はマネージャーの仕事を務める。




跡「あと、今週末に合同練習をやる」


「「はぁ!!?」」

向「それって、明日からじゃん」

日「聞いてませんよ」

跡「あぁ、今日決まったことだからな」




不満の声が飛び交う。




妃奈鹿「私達はそれに参加しなくていいのよね??」(黒笑


跡「いや、当然、お前達も参加だ」


妃奈鹿「どういうことか説明してくれるわよね??」(黒笑

静穏「妃奈鹿、抑えて」(汗

舞弥「めんどいよー」


跡「・・・・・・」(汗





彼の口から突然合同練習の話がでる。

それも、今日、相手側から誘いがありそれを即答したらしい。


そんなこと読心術使えばすぐにわかるのよ!!(by妃奈鹿)


というわけで妃奈鹿がキレて黒魔術をかけようとしているところ静穏が止めに入る。(ぇ


この後、跡部がどうなったかなんて知らないが・・・。




芥「それにしても祐季、戻ってこなかったね」

向「どーせ、ただのサボりだろ」


「人聞きが悪いな」


「「!!?」」


祐季「部活、終わったならさっさと帰れよー」




部室へ移動中、背後から聞こえる祐季の声。

驚いた向日達はしばらく固まったまま動かなかった。

そう、一言声を掛けた祐季は無言で妃奈鹿を連れて彼等からまた離れていく。



そして、人気のいない場所に着くと途端に祐季の表情が険しくなり、その場に座り込む。




妃奈鹿「祐季??」

祐季「痛み止めの薬、持ってない??」


妃奈鹿「急に、どうしたの??」

祐季「いや、無いならいい」

妃奈鹿「もしかして・・・・・」




"痛み止め"という一言で何かを察した妃奈鹿。

痛みに耐えるのがやっとみたいで尋常じゃない汗をかき、祐季の体に触れると冷え切っていた。




妃奈鹿「何やってんのよ
そういう事は、早めに言ってよね」

祐季「ごめん、気ぃ抜いたら動けなくなって」(汗


妃奈鹿「悪いけど、薬はないの
ねぇ、本当に大丈夫なの??」




今日は、彼女にとって毎月やってくる女の子の日。

これは、男装していても隠せるものではない。


ただ、いつも以上に苦しそうにしそんな彼女の背中をさする妃奈鹿。




妃奈鹿「一つ言い忘れてたけど、明日から合同練習だって」


祐季「マジでか・・・」



 
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