―--教室




教室へ入り席につくなり大きな溜め息を付く舞弥。




忍「溜め息付いたら幸せ逃げるで」

舞弥「・・・・・はぁ〜」




忍足の些細な気遣いも耳に入らないほどショックだったのか
まるで抜け殻のように元気がなかった。




向「落ち込みすぎじゃねぇーの??
なぁ、跡部??」


跡「・・・・・・・・」

祐季「こっちも重症か」(笑


「「・・・・・・・」」(汗




こちらは落ち込むよりも機嫌が悪く
向日が声をかけるも全くの無反応な跡部。




祐季「で、どうだったんだ??」


舞弥「祐季、・・・・助けてぇ〜」(泣


祐季「はぁ〜」




舞弥の順位はもちろん、後ろから数える方が早く
別の張り紙には再試の内容が書かれていたそうだ。

しかも、再試が終わるまで部活は禁止に加え
舞弥に勉強を教えるよう担任から祐季が指名されたらしい。




祐季「・・・・・・・」(怒

舞弥「あはは・・・・・・」(汗


跡「フッ、授業ちゃんと聞いてないからだろ??」

祐季「聞いてる割には俺より下だろ」

跡「!?・・・・・・」(怒


忍「2人とも落ち着きや」(汗

「「テメェーは黙ってろ」」



舞弥「おっそろしい〜、ねぇ??」

向「あ、あぁ」(汗




祐季の一言から口喧嘩になりだした2人。

そんな様子を"恐ろしい"の一言だけで終わらせる舞弥。

止めに割って入った忍足は何故かとばっちりを喰らっていた。


授業が始まると話題はテストの事で持ち切りに。

勿論、話題の中心に跡部と祐季の名前が出てくるわけで
毎時間構われるのがウザくなった彼女は教室から姿を消していた。


そして、放課後・・・・




舞弥「祐季〜、おっしえて〜」


ゴツンッ




鈍い音とともに床へ倒れていく舞弥。

甘ったるい声で祐季に抱きつこうとしたところ殴り倒された舞弥。

殴られた意味を理解した舞弥は土下座をしながら
今度は丁寧な言葉で祐季にお願いしていた。



 
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