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舞弥「次、行くよー」


鳳「お願いします!!」

宍「いつでもいいぜ!!」




あれから1時間半が経ち元気に球出しをする舞弥。

未だに不貞腐れている静穏はのんびりと球拾いをしていた。




忍「いつまで拗ねてるん??」

静穏「別に拗ねてる訳じゃない」

忍「でも、眉間に皺寄ってるで」(笑




そう言われてパッと手で隠す静穏。


練習の最中、静穏が気になった忍足は
彼女の近くに寄ると話しかける。




忍「それにしても、2人ともどこ行ったんやろうな??」

静穏「神奈川だと思うよ」


忍「神奈川!?ってことは立海に行ったって言うん??」

静穏「ううん、違う
今日は・・・・・」



"今日は祐季の大切な人の命日だから"



静穏「でも、その人のお墓があるかどうかもわからないのに」




静穏の発言に声をつまらせた忍足。

うち等はこの世界の住人じゃないのにね、と苦笑混じりに言葉を続ける。


どう返していいのかわからず、俯く彼女の頭を撫でようとしたときだった。

相方に声をかけられ一瞬硬直する忍足。




向「侑士、何サボってんだよ!!」

忍「ちょっ、岳人!?」




"次、侑士だぞ!!"と言って彼を引っ張ってコートへ連れて行く。


そこへ、彼等と交代で宍戸と鳳がやってくる。




宍「忍足と何話してたんだ??」

静穏「妃奈鹿と祐季の行先」


「「・・・・・・・・」」

静穏「(お、反応した)」(笑

鳳「2人・・・・一緒に出かけたんですか??」

静穏「多分そうだろうな
(鳳は妃奈鹿か・・・・)」




楽しむように2人の反応を見る静穏。

鳳の質問に曖昧な答えを返すと
彼の眉がピクッと動くのを見逃さなかった彼女。

そして静穏も妃奈鹿と同じように鳳に呟く。




静穏「そんなに2人の事が気になるなら本人に聞いてみるといいよ」


鳳「え・・・・??」


静穏「ま、深く考えるなって
宍戸も頑張れよ」(笑

宍「え??あぁ・・・・・??」




2人の肩をポンポンと叩くと
彼女も練習に加わり球出しを手伝う。


静穏に返事を返す宍戸だが
その意味を理解しておらず首を傾げていた。



 
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