×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -




 




柳生「大丈夫ですよ」

静穏「よかった・・・・」




柳生の一言でホッとし、その場所に座り込む静穏。

舞弥は汗を拭うと祐季の方へ歩き出す。

どんな様子なのかと聞けばさっきまでのことを伝える。




舞弥「祐季、起きて!!」


切「なかなか起きないっスよ」




バシバシ叩いたり大きく揺さぶったりしても起きる気配のない祐季。


でも舞弥が声をかけているからだろうか、祐季の表情が穏やかになっていた。




静穏「祐季〜、帰るよ〜」


祐季「ん〜・・・・」

静穏「祐季帰る、ぞっ!!」


ドンッ


「「!!?」」

祐季「っ!?いっ〜たぁ」




目を覚まさない祐季を布団をひっくり返すようにしてベッドから転がし落とす。


"祐季を起こすならこの方法が一番いい"と妃奈鹿から伝授された静穏。

(※危ないので真似しないで下さい)




祐季「あれ??ここは??」

静穏「立海」


祐季「りっかい??・・・・だって、病院に・・・・」

静穏「いつまで寝ぼけてんだ!!」



「・・・・・・・」(汗




まだ完全に目覚めていないのか、寝ぼける祐季に怒鳴り気味に言う静穏。

みんな心配していたと話せば素直にごめんと謝る。




真「本当にもういいのか??」

祐季「なんか、迷惑かけたみたいで悪かったな」




苦笑いを彼等に返すと、先に部屋から出ていく祐季。

コツコツと聞こえる足音が遠のくのを確認して、彼等に問う静穏。




静穏「祐季の奴、何かやらかした??」

切「道路に飛び出そうとしてたっスけど」

「「赤也!!」」

舞弥「・・・・・・」

切「あれ、俺まずいこと言いました??」(汗




切原の発言に、静穏と舞弥の表情が歪む。

口にするとは思わなかったとでも言うように、彼等は切原を冷たい目で見ていた。




静穏「妃奈鹿には話してんの??」

真「軽く経緯は伝えてある」


静穏「そっか・・・・」




先に部屋を出た祐季を放置するわけにはいかず、彼等にお礼を言い、別れの挨拶をすると2人も帰って行く。




切「一体、何だったんスかね」(汗


丸「さぁな」

幸「舞弥の様子もおかしかったね」

丸「え??そんな風に見えなかったけど??」

幸「なんとなくだよ」




一段落したところで彼等も目指していた喫茶店へと向かう。


彼女達のことは気になるが今はまだ何も聞かず、その時が来るまで待とうと考える彼等だった。


 
[143/189]

[*←前] [次→#]
[目次へ][しおりを挟む]

[back]
[top]