立海、保健室。




「「・・・・・・」」


丸「・・・あんな祐季、始めて見たぜぃ」


幸「随分うなされてるね」




あの場に放置しておく訳にもいかず
そう遠く離れていない学校へと戻っていた。


一向に目が覚める気配のない祐季。

微かな声で寝言を呟きながら眠り続ける。




「・・・・・待って・・・」


仁「誰に待って欲しいんじゃ」


真「何をしている??」

仁「何って話しかけとるだけじゃよ」

切「あっ!!聞いたことありますよ
寝言に話しかけたらヤバいって」(汗


丸「あれ、ただの迷信だろぃ??」




そんな会話の中、彼女の声が聞えると全員が"しぃー"と口元に親指を立てる仕草をする。




「・・・待って・・・か・・」

「「え・・・・??」」


「どう・・して、・・・・・てるの」




近くにあった仁王の服の袖を握る。

そしてまた数十分前と同じようなことを口にしていた。

寝言もハッキリではないため、彼等がすべてを聞き取ることはできなかった。


仁王は祐季の手を袖から放しその手を振る。

するとバンッと勢いよく扉を開ける音がすると、
走って来たのか荒い息遣いをする声も一緒に聞こえた。




「「祐季は!?」」




そこには、連絡を受けた舞弥と静穏の姿があった。

息が整うと彼女の名前を同時に呼ぶ。



 
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