祐季「じゃ、舞弥と静穏のこと頼んだから」
跡「あぁ、気を付けて帰れよ」
祐季「何??俺のこと心配してくれんの」(笑
跡「バーか、そんなんじゃねぇーよ」
軽く手を振ってその場を後にする。
そんな彼女を見つめながら彼等は様子がおかしかったと話す。
静穏「テンパってたな」
向「何でテンパるんだよ」
静穏「多分、舞弥が泣いてたから??」
日「今日は3人ともおかしいですよ」
静穏「そんなときもあるだろーなぁ」
口笛を吹きながら、マネージャーの仕事をし始める。
彼等は話をはぐらかされ、納得いかないような表情を浮かべていた。
休憩の合間に何度もしつこく聞いていると
近くのフェンスへ八つ当たりをする姿も見受けられた。
静穏「いい加減にしろよ」(怒
「「(怖ぇ)」」(汗
今日の静穏は祐季以上に怖いと思う彼等だった。
練習に打ち込めるよう、罰ゲームを用意しようとする静穏。
すると彼等は直ぐに練習へ戻り、必死さをアピールしていた。
練習が始まってしばらく経った頃、目が覚めた舞弥は静穏の側に立っていた。
静穏「舞弥、もう平気なのか??」
舞弥「うん、大丈夫」
静穏「朝は、ゴメン・・・・・」
舞弥「ううん、もういいの
それより祐季は??」
静穏「先に帰った、舞弥の泣き顔みたから」
舞弥「・・・・・えっ、嘘!?うち泣いてた??」(汗
静穏「マジ泣きしてた」
恥ずかしさのあまり赤面する顔を手で覆い隠し蹲る舞弥。
"何で起こしてくれないの"と怒ってみるものの、静穏には笑われるだけだった。
舞弥「じゃぁ、祐季が帰ったっていうのは・・・」
静穏「サボりがてらどっか行ったんだろ??」
コートでボールを追いかける彼等の姿をジッと見つめる。
集中している彼等は舞弥が居ることにまだ気付いていない。
舞弥「祐季・・・大丈夫かな」
静穏「今のところは大丈夫だって」
舞弥「そうだと、いいね・・・・」
舞弥は静穏の手を握り締めここに居ることを確かめる。
握った静穏の手は冷たくて気持ち良かった。
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