一面真っ白でモノなんて一つも無い


―--・・・


そんな中で愛しい人の


祐季-・・


声が聞える


祐季!!



"柊矢!!"




彼の名前を呼ぶと

そっと抱き締めてくれる

体温が伝わってくる

側に居てくれるだけで

安心出来た


こんなにも貴方が愛しい


もう一度彼の名前を呼べば

貴方はどこにも居なくて

一面真っ赤で

周りからは誹謗(ヒボウ)が飛び交う



何でお前なんだよ!!

どうして生きているの

アンタが死ねばよかった




聞き飽きる程

聞いたセリフ



死ねばいいのに



煩い



人殺し



黙ってよ



生まれて来なければ良かったのに



 
[120/189]

[*←前] [次→#]
[目次へ][しおりを挟む]

[back]
[top]