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ポケットに入れていたケータイが鳴る。

それは祐季のもので電話の着信音だった。

ボタンを押して電話に出れば、いきなり怒鳴られる。




静穏『どこほつき歩いてんだ!!このマイペースめ!!』

祐季「うっせーな、鼓膜破けんだろ!!
つーか静穏には言われたくない」

柳生「(いつも賑やかですね)」(汗


静穏『悪かったな、うちで
それより今どこに居る??』

祐季「さぁ??」

静穏『さぁ??って・・・・(汗』

祐季「一応、立海の学校に向かうとこ
一旦、跡部に代れ」


静穏『あぃよ〜

祐季が跡部に代れだって

跡『アーン??俺様に何の「迎えに来いつってんだよ!!(怒」




用件だけ伝えると返答を待たずに電話を切ってしまう。

電話のやり取りを聞いている柳生は少々苦笑いをしていた。




柳生「強引ですね」(笑

祐季「うるせぃ、ナルシーは嫌いだ」




ここまで来たので、最後にその墓に線香を立て、また柳生に立海まで案内してもらう。




――‐‐




一方、青学の彼等を降ろし、祐季が居ないバスはしばらく停車していた。



跡「あいつ、切りやがった!?」

妃奈鹿「で、何だったの??」

跡「迎えに来いだとよ

お前等は先に帰ってろ、着いたら解散だ」




いいな??と言いながら指をパチーンと鳴らすとリムジンがやって来る。




妃奈鹿・静穏「(あり得ないっしょ!?)」




心の中で突込む2人。

(そこは敢えてスルーで)バスとは別方向へと向かう跡部の乗った車だった。




――‐‐




またまた場面変って、立海正門前に着いた2人。




祐季「案内あんがと」

柳生「このくらい構いませんよ」


「「・・・・・・・」」



祐季「あの〜、柳生??もう帰っていいんだぜ??」

柳生「そうはいきませんよ
仮にも貴女は女性なんですから」


祐季「迷惑じゃなきゃいーけど・・・・」




女性扱いされ戸惑い照れている祐季は校門前にもたれて座る。

少し離れた所に立ったまま壁にもたれる柳生。

迎えの来るまでの時間は沈黙のまま過ぎた。



迎えに来て早々、命令口調で祐季に言いながら腕を引っ張る跡部。



 
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