バスの中はザワザワしているが行く時よりも断然に静かだった。
だって肝心の舞弥が眠っているのだから。
でも、祐季の目は覚めている。
寝たくても重くて眠れない。
祐季の肩にもたれ掛かるようにして舞弥は寝ていた。
煩いよりもマシなのでそのまま放置。
切「祐季先輩、起きてますか〜??」
祐季「へ??何か用??」
頭上から彼の声がしたので振り向けば、そこにはビックリしたような姿があった。
切「お、起きてたんスか??」(汗
祐季「起きてたら悪いかよ」
切「そこまで言ってないスよ」(汗
何??と短い言葉で彼に用件を聞く。
切「先輩ってさ、何で仁王先輩の事嫌いなんスか??」
丸「俺も知りたい!!」
切原の隣りに座って居た丸井。
切原の質問に丸井も興味を持つ。
祐季「君達は好奇心旺盛だネ
じゃ、教えたら・・・・・エアガンの的にでもなってくれる??」(笑
「「遠慮しときます」」(汗
声を揃えて言うもんだからクスクスと笑う祐季。
冗談だよと付け加えながら。
祐季「嫌いなもんは嫌い、そんだけ
他に理由がいる??」
2人は首を横に振る。
これ以上何も聞けない。
だって彼女の目は冷たくてとても寂しそうだったから。
切「(俺、ヤバいこと聞いたか??)」(汗
丸「(そんなことないと思うけどなぁ・・・・)」(汗
祐季に聞こえないよう、コソコソと小声で会話をする2人だった。
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