同時刻、コートで練習中の彼等。
祐季「スゲーなここ!!
これだったら夜も練習出来んじゃん」
コートはライトで照らされ昼と同じとまではいかなくとも
ボールはしっかりと目に見えていた。
越「祐季先輩、相手してくれますよね??」
祐季「やんなきゃダメ??」
越「ダメ」
祐季「ケチ」
文句を言いながらもコートに入り多少打ち合いをして試合をする。
鳳「俺達も練習しましょ」
宍「あぁ、そーだな」
籠いっぱいのボールを手に持つ彼等はサーブ練習をする。
祐季「40-0
お前、左に持ち替えたら??」
越「左利きって知ってたんスか??」
祐季「一応な」
ニッと笑顔で答える
越「じゃ、本気でいくから
あんたも本気でやってよね」
祐季「本気・・・・か
越前、お前に選ばしてやるよ」
越「??」
祐季の言っている意味が分からず首を傾げる。
すると祐季は人差し指、中指、薬指と順に何かを言いながら出していく。
祐季「1、真面目
2、本気
3、・・・・本気の本気
どれがいい??」
越「最後のやつ」
言葉の意味を理解すると越前の口は弧を描き勿論と言う風に答える。
やっぱりな、と言うと越前同様ラケットを右から左手に持ち替える。
隣で見ていた2人は唖然とする。
でも鳳はなんだかスッキリした感じの表情をしていた。
越「へ〜、あんたも左利きなんだ」
祐季「これは誰にも秘密
それ守ってくれりゃやってやる」
越「約束する」
妃奈鹿「そこの2人もな!!」
鳳「分かりました!!」
宍「おぅ!!」
鳳「(あの時見たホームと同じ・・・・)」
祐季が打つ球は今までより速く彼のラケットに重くぶつかる。
ラリーは長く続かず祐季のポイントで決まる。
越前にとっては球に追いついて当てるのが精一杯だった。
結果は6-3で祐季の勝ち。
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