不「何が大丈夫なの??」
祐季「別に、何でもない」
不「そう言われると気になるんだけど??」
仁「・・・・・」
祐季「たまに・・・・他人の過去の記憶を、夢で見るって聞いたことがある」
2人は祐季の話を無言のまま聞く。
祐季「・・・・ある人の大切な人が、ある人の・・・・私の目の前で死んでしまう
そんな夢をよく見るんだって」
不「!?」
口調を変えて話を続ける。
すると不二は目を見開き、驚きを隠せずにいた。
祐季の話と目の前に居る彼が女の子であるという事に。
祐季「何に驚いてんの??」
不「いや、君が女の子だとは思わなかったから・・・」
祐季「別に"男だ"とは一言も言ってないからな」
仁「立海は皆知っとるがな」(笑
このことは黙ってるようお願いすると仁王を連れて練習へと戻る。
妃奈鹿のことは不二に任せて。
部屋に残る不二は、流した涙の跡をそっと撫でていた。
――‐‐
コートへ戻ると舞弥に飛び付かれる。
練習の手を止め、集合する彼等。
舞弥「祐季、遅い!!」
祐季「うっせーな」
幸「で、彼女の様子はどうなんだい??」
祐季「特に問題はない
今、寝てるから騒ぎに行くなよ??」
妃奈鹿が心配なのか、練習を抜け出していこうとする。
彼等の行動を見抜く祐季は、青筋を立てながら笑顔で忠告する。
殺気を感じ取った静穏は彼等をサボらせまいと練習を進める。
静穏「祐季帰って来たから次のメニュー行くぞ〜」
彼等は只管にメニューをこなす。
今日の練習も終わりが近付く。
彼女達も何事もなかったように練習をこなしていた。
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