今日の練習内容は練習試合。

なかなか順番が回ってこないため、見飽きていた祐季。

テニスコートを離れようとするも、跡部に引き留められる。

見ることも練習の1つだ、と。

静穏もドリンクを作り終えて戻っていた。




静穏「たっだいま〜」


祐季「何、テンション上げてんだよ」

静穏「だって、久々に祐季のダブルスが見れるし

負けたら、また"アレ"飲んでもらおっかな〜」

祐季「誰が負けるかよっ」

静穏「冗談だって」(笑




静穏の企みを本気にする祐季。

冗談だというものの、有言実行しそうな悪戯な笑みを浮かべていた。


試合が終わったのかコートが空く。




宍「おい祐季、次試合だぜ」

祐季「マジでか!?
ちょっくら行って来ま〜す」




仁王の待つコートへと入って行く。

相手は幸村・不二ペア。

それとは関係無く祐季のプレイはいつもと変わらない。


試合が始まって、10分近くが経つ。

彼等とのラリーは長く続き、試合時間は伸びていた。




舞弥「長いね〜」

静穏「長すぎ
よく保つな」(汗




祐季が打ったボールを不二が打ち返す。

それを仁王が打ち返し、幸村が打ち返す。

ほぼ同じ繰り返し。

時たまチャンスがあるものの不二が羆落しで全てスマッシュは返される。




不「あまいね」

祐季「チッ・・・・
おい、取れよ!!」


仁「(無茶言うのぅ)」




ギリギリで何とか返したそのボールは高く上がり相手のチャンスとなる。

祐季は"バカ仁王!!"と心の中で言いながらボールを目で追う。

その時、建物の屋上から人影を目にする。



 
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