※主人公は蘭丸の兄で中3設定です




「なまえ兄ちゃん!!!」

今、俺を呼んだのが霧野蘭丸…俺の弟だ
周りが男の娘とか女の子とか言ってるけど、俺はそうは見えない
まあ、兄弟だからかもしれないけど…
俺もダチに時々男の娘とか言われるけど、気にしない
でもたまに言った奴らは誰だろうとコテンパンにしてやったな

「兄ちゃん、明日部活休みだろ?その…サッカー部見に来てくれない、かな?」
「良いけど……」

俺達は兄弟だけど、通っている学校は違う
蘭丸は雷門中、俺は新雲学園
どうして学校が違うのかは…親が決めたから
離れていても家で会えるから、俺は寂しくはないが…

「俺のプレイ、兄ちゃんに見てほしいんだ!!!」
「蘭丸のプレイか…そういえば見た事無かったな」
「ヤッタ!!!兄ちゃんに良いところ見せてやるよ♪」
「それは楽しみな事で((クスッ」
「楽しみにしてて((ニコッ」

ギュウッ

一番こうしてる時が落ち着く…
蘭丸がたまに見せる綺麗な笑顔は、俺でも少しときめく程の威力
蘭丸の一つ一つの仕草が、可愛くてしょうがないんだよな…
明日の蘭丸のプレイ、楽しみだな……


〜蘭丸side〜
俺はなまえ兄ちゃんの事が小さい頃から好きだった
俺は人から男の娘とか、女の子とか言われるのが嫌で、嫌で……
その度に家で泣いた…
そんな時、兄ちゃんが俺を優しく抱きしめた

「兄ちゃん、俺…女の子みたいなの、かなっ…」
「蘭丸は男だ。女な訳ないだろ?」
「でもあいつらっ…俺を女の子って!!!」
「確かに、周りから見たら女の子に見えるかもしれないな」
「うぅっ……」
「だけど、蘭丸が女の子に見えるなら俺も女の子に見えるはずだ」
「……えっ?」
「俺たちは兄弟だ。髪色も髪型も似ているし、目の色も一緒。なら俺も女の子だ((ニコッ」
「兄ちゃんっ」
「次、また女の子とか言われたら言えよ?そいつら殴ってやる!!」
「うん!!!」

それから、俺は学校で男の娘とか女の子とか言われなくなった
それは兄ちゃんが俺を助けてくれたおかげ…
俺は髪を伸ばし始めた
理由は単純…兄ちゃんは昔から髪が長かった
兄ちゃんの髪は凄く綺麗で、俺もこんな風にしたいな…そう思ったから
兄ちゃんも…

「凄く似合うよ、蘭丸((ニコッ」

そう言ってくれた…とても嬉しかった
明日の練習、兄ちゃんに良いところを見せないと!!
〜蘭丸side終わり〜


―次の日―
ワーワーッ

「さすがサッカー名門校…凄いな;;」

グラウンドは広いし、あの建っているのは…たぶんサッカー関連のものだな
どれだけ金を使っているんだ…

「あのー…サッカー部に何か用ですか?」
「!!あ、いえ。ただの見学なので気にしないでください」
「あ…はい」

ちゃんと言った方が良かったかな…
すると…

「兄ちゃん!!!」

蘭丸がこっちに向かって走ってきた

「!!蘭丸、頑張ってるか?」
「もちろん!何で上にいるの?降りてきてベンチで見学してれば良いのに」
「いや、邪魔になるのは良くないから此処で見てるよ」
「え――――っ?((ムッ」
「霧野、この人は…」
「神童、忘れたのか?なまえ兄ちゃんだよ!!」

この子はたしか、あの時の…

「もしかして、神童拓人君…だよね?覚えてる?」
「なまえ……!!なまえさん!?」
「そうだよ、久しぶりだね」
「昔より全然雰囲気が変わったので、誰かと思いました;;」
「そうかな?」
「はい!!」
「兄ちゃんを皆に紹介したいから、下に降りよう!!」

俺は無理やり2人に下に降りさせられた


「この人が霧野先輩のお兄さん…」
「やっぱ女の子みたいww霧野先輩と同じで♪」
「ちゅーか、綺麗!!」
「えっと、霧野なまえです。学校は新雲学園で、軽音部所属です。よろしく」
「はい!!なまえ先輩は、彼女はいますか?」
「いないよ。というか、彼女とか正直いらないかも…面倒だし」
「兄ちゃんが俺の許可なしに彼女つくる訳ないだろ!!もし好きな人がいたとしても断固拒否!!!」
「なら俺、狙っちゃおうかな♪」
「誰がやるか!!!」

ギャーギャーッ

いろんな質問をされ、サッカー部の子達とも親しくなったところで…
練習が開始された
皆のサッカープレイは生き生きしてて、見てるこっちも楽しくなった

「DF、固めるぞ!!!」

蘭丸はDFの要として、頑張っていた
その姿は見た事無い位とても眩しくて、カッコ良かった

「…楽しそうで良かった」

そして…


「なまえ先輩、また見に来てください!!!」
「うん。部活が休みの時は来るよ」
「なまえさん、メアド教えて〜〜♪」
「誰が教えてやるか!!!」
「また今度ね((クスクスッ」
「はーい(*^^*)」
「じゃあ、またね」
「「さようなら!!!!」」


スタスタスタスタッ

「やっと兄ちゃんを解放できた;;」
「お疲れ様、蘭丸((微笑」
「…兄ちゃん、今日も一緒に寝て良い?」
「ああ、良いぞ((ニコッ」
「ヘヘッ、兄ちゃんを独占できる///((ギュウッ」

俺の弟はまだまだ、兄離れが出来ないようです







[俺の弟は甘えん坊]


〜夜〜
(兄ちゃんの匂い〜〜♪)
(甘えん坊だな、蘭丸は((クスッ)
(甘えん坊を治すつもりもないし、兄離れもする気はないから!!)
(そうですか((微笑)
((大好きだよ、兄ちゃん/蘭丸))
〜END〜

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