それからはと言うと、フェイはいつも通り俺と一緒に学校に行っている。皆と一緒にいたいらしい
フェイは自由自在に人間になったり戻ったりと、出来るようになった……たまに突然兎になったりするけど;;
またフェイと一緒に学校に行ける事が何より嬉しい!!
相変わらず、天馬とフェイは言い合いをしてるけど……喧嘩するほど仲が良いって言うだろ?
とりあえず……母さんと父さんにフェイの事を言わないとな;;


―家―
「ただいま――」
「「おかえり〜〜〜」」


・ ・ ・ ・ ・ ・ んん???
誰もいない家から声が聞こえた……その声は、聞いた事のある声だった


「なまえ、もしかして不審者!?」
「いや、この声は多分……」


すると、リビングのドアが開き…


「おかえり、なまえ――!!」
「お土産買ってきたぞ―――!!」


俺の両親が顔を出した……しかも笑顔で;;
フェイの事、言わないといけないな;;


「あら♪もしかしてなまえの恋人さんかしら?」


恋人って……フェイは男なんですけど;;


「初めまして、フェイです!!」
「フェイ?……ああ!もしかして、なまえが言っていた兎かな?」
「何で分かった!?」


父さんは意外と勘が鋭いな……母さんは相変わらず鈍いな;;
俺の遺伝子はどちらなんだろうか…


「なまえの両親って、面白い人たちだね♪」
「苦労が絶えない親たちだよ;;」


フェイはすっかり両親と打ち解けた……俺的には嬉しい事だ


「ところで、2人は付き合っているのかしら?」
「「は!?/えっ///!?」」


母さん、俺たちは同性だから付き合える訳ないだろう!?もし付き合ったら世間で言う、B●になってしまう!!!
フェイも男の俺と付き合うなんて嫌なはず―――……


「…………((カァ〜〜〜〜ッ//////」


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ えぇ〜〜〜〜〜〜っ!!!!????
フェイの顔を伺ってみたら、顔を赤くして俯いてしまった
フェイのリアクションが可笑しい!!普通、ここは


『男同士が付き合うなんておかしいですよ!!』


とか言う所なんじゃないのか!?
それともただ単に純粋だから顔を赤くしてるだけなのか!?


「えっと、僕は……いつかなまえとそういう関係になれたら良いなって、思ってます///」
「……え??」
「気持ち悪いかもしれないけど、僕…なまえが好き。拾ってもらった時、初めて見せてくれたあの綺麗な笑顔を見た時からずっと///」
「えっと、その……」


この13年間、誰にも告白された事さえなければ、誰かを好きになった事が無かったから…どう言って良いのか分からなかった


「フェイ君、返事は少し待っててあげてくれないか?なまえはこう見えて、生まれてからずっと誰かを好きになった事とかないから戸惑ってるかもしれない」
「大丈夫です!!僕、なまえにOK貰えるまでアタックし続けますから!!((ニコッ」
「フェイ……」


今気付いた……フェイの、俺への気持ちが………



―学校―
あれから俺は、フェイを直視する事が出来なくなった…


「なまえ、大好きだよ!!」
「え、あ…そ、そうか…((フイッ」
「なまえ?」


普通に会話もあまり出来なくなった……
仕方ない。輝に相談してみるか………誰もいない時に


―放課後―
「―――…と、言う事なんだが…」
「なまえ君、それ……フェイ君に失礼だと思いますよ」
「だよな;;どうすれば良いんだ…」


確かにフェイの告白には戸惑ったが、自分でもあそこまでしなくても良かったんじゃないかと思うくらい避けたからな…
フェイ、傷ついているだろうな……


「なまえ君にも春がやってきたんですね〜〜♪」
「春?」


春はもうとっくに通り過ぎたが?


「気付いてないなんて…鈍感ですね;;良いですか?なまえ君がフェイ君を避ける理由は……貴方がフェイ君の事が好きだからです!!」


・ ・ ・ ・ ・ ・


「えぇ―――――――っ!!??お、俺がフェイの事を///!?((カァ〜ッ」
「可愛いですね〜〜♪初めて見ました、なまえ君の赤くなる所!!」
「フェイを、好き……」


ずっと胸に突っかかってた気持ちは、《好き》って気持ちだったのか……
フェイを好きだと自覚した途端、鼓動が物凄い速さで動いているのが分かる
息苦しい……


ウィンッ


「なまえ、一緒に帰ろう――……どうしたの!?顔が真っ赤だよ!!」
「ふ、フェイ!?これはそのー……何でもないんだ///!!!」
「嘘つかないでよ。息苦しそうだよ?」


お前の所為で息苦しいんだよ!!!お願いだから先に帰ってくれ―――!!!


「じゃあ、僕帰りますね♪また明日!!」


ウィンッ
お前が帰ってどうするんだ、輝―――――!?


「……どうしたの、なまえ?あれからずっと僕を避け続けてる」
「別に避けてなんか……」
「避けてるよ!!…僕の所為だよね?僕が、なまえに気持ちを伝えたから…」


確かにそうかもしれないな……


「お願い、なまえ……別に断っても良いから!!だから……避けないで、1人にしないで((ギュウッ」


フェイの体は震えていた……泣いているのかもしれないな
俺は…ここまでフェイを追い詰めていたんだな……
………やばい、心臓が本当にヤバい///


「フェイ、とりあえず離れてくれ!!」
「ヤダ――――!!!」


頼むから………


「頼むから離れてくれよ!!フェイの所為で心臓が破裂しそうだ///!!!」
「……え?」
「……今俺、何て言った?」
「『フェイの所為で心臓が破裂しそうだ』って……」


しまった――――――///!!!!もしかしてフェイに俺の気持ち気付かれたか!?
別に気付かれた方が嬉しいが///気付かれなかったらそれはそれで辛いよな;;


「…なまえ、僕の事…好き?」
「うっ///!!……えっと、その……///」
「僕はなまえが好きだよ…大好き、愛してる///((ニコッ」


そう言われると、ちゃんと返事しないといけねーじゃねーかよ…


「俺も……俺も、フェイが好きだ…あ、愛してる///」
「なまえ///!!!((ギュウッ ずっと一緒だからね、死ぬまでだよ!!!」
「ああ((微笑」


フェイが気持ちを伝えてくれたから、俺も自分の気持ちに気付けたんだ
ありがとう、フェイ……






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